夜、テレ東の「美の巨人たち」で谷中安規が取り上げられていたので観る。今月内田百輭集成の「居候怱々」を読んだのだが、その収録作の挿絵を谷中画伯が書いていたのでなんとなくシンクロニシティーを感じたもので。私が見たのは童話や小説の挿絵だからかどこかユーモラスな感じのものが多かったが、どちらかというと孤独や情念的な面が番組では前面に出てきていた。そういわれてみれば「居候怱々」なども街頭を描いた絵などはどこかしらさびしいところがあるように見えてきた。