鎌倉

数日前、同居人がいしいひさいちの「文豪春秋」ものを読んでいて急に、
「ひさしぶりに鎌倉に行きたい」と言い出した。
私はここのところペンギンに飢えていたので新江ノ島水族館がいいなあと意見してみた。
協議の結果一旦は「ペンギン最高」で落ち着いたのだが、言いだしっぺの私の
「でも今小中高は夏休みで、しかも夏の水族館って混んでるだろうな」
の一言で状況は一変(鎌倉も源氏ゆかりの地である意味旬なのだが、ぶっちゃけ問題ないだろうということで一致)。
ということで今日鎌倉に行って来た。
昼過ぎに到着。とりあえず飯を食うことにする。
鎌倉の名物ってなんだ?という話になる。
私は「鳩サブレ」しか浮かんでこない。
「それであんたが我慢できるならいいけど」などと同居人に言われるまでもなく、そんな昼食はいやだ。
なんでもいいやということでそこらにあった喫茶店で飯を食う。我々にしてみればマックやファミレスをチョイスしなかっただけでも上出来である。
飯を済ませたら早速鶴岡八幡宮に行く。私はなんかここがすきなんだよな。前回ここに来たときは本殿は工事していて見ることが出来なかった。どうやら本殿の工事は終わっているようである(現在は若宮が工事中)。本殿を見てその後わきにある宝物展示を見る。拝観料100円というのが良心的でよい。ちなみに内容は値段相当。絵と武具が少々あるだけ。ただこの内容で数百円取るところも正直あるわけで、それを考えたらやはり良心的(個人的にこれ以上良心的なのはただで見せてくれる護国寺くらい)。宝物展からの帰路で本殿を裏から見る機会があったのだが、立派な蜂の巣がぶら下がっていた。風情があるんだか無いんだか。
その後前回見ていなかった稲荷神社や祖霊神社を見て廻る。ここ広いからまだ見てないところはあるんじゃないんだろうか。
白旗神社を見て、順路上にある鎌倉国宝館にはいる。300円。ここも良心的と言ってもいい値段。仏像はいいよなあ。12神将像は見ごたえがあった(12神そろってないけど)。
唯一腹立ったのは同時に入館した家族のガキが尋常じゃなくうるさかった。館内で追いかけっこはじめたときは正直蹴っ飛ばそうかと思った。親も口で注意するだけ。つまり親もうるさいだけ。迷惑千番。切れる寸前だったがなんとかこらえる。京都でこらえきれず出口で高校生にスリッパ投げつけた時と比べると私も少し成長している。とはいえ何か言ったほうが良かったのかもしれないとも思うのではあるが。
その後以前も行った頼朝の墓のほうに向かう。しかし疲労のため階段を登る気になれず、「前行ったからいいか」と引き返し、未見の天神さまへと方向を変える。天神さまはなかなか綺麗であった。その上、絵筆をまつった碑があった。小島功が発起人で、手塚治虫藤子不二雄さいとうたかを、先ごろなくなった永島慎二などのイラストが碑に掘り込まれている。発起人にあやかったのか皆カッパを書いている(例外は手塚、藤子両先生で、それぞれアトム、ドラがカッパのコスプレをしている)。なかなか面白いものであった。
いい加減ばてそうなのでこれで帰路に着く。なんかつかれた。