地元の選挙結果を見て

選挙特番を見ながら自分の故郷の情勢が非常に気になった。今住んでいる所は早々と結果の予想がついたので余計気になったというのはある。
私の地元の選挙区では中村喜四郎と故永岡元議員の夫人の一騎打ちだった。日付が変るころ、開票率が9割をこえても当確が出ないくらいの接戦だった。
結局は中村氏が接戦を制して返り咲きをはたすという結果になった。
中村喜四郎が「接戦」というあたりに時間の流れを感じた。
私は高校卒業とともに茨城を出たので地元の選挙に行ったことはない。ただ、そんな選挙権のない一高校生から見ても、その当時の中村氏の地元での人気というのはすさまじかった。選挙で苦戦するなんて想像もつかなかった。そんな全盛期のイメージが強いので、ちょっとお勤めしてたくらい屁でもねえだろうと思っていた。とはいえ私の知っている頃というのは10年近く前で、その年月分支持層というのも確実に様変わりしたのだろう。なんとなく感慨深いものがある。
それとは全く別の意味で時間の流れを感じたのは丹羽雄哉氏。比例代表制になった今でこそ出馬した選挙区はとなりの区ではあるが、私が小学生のころはまだ当然中選挙区制だったわけで、通学路の柱にこの人のポスターが結構はってあったのだ。しかも親切にもちゃんと小学生でもわかるように「にわゆうや」とひらがなで書いてあった(今でもそうなのだろうか?)。
子供心に印象に残ったのがその顔の若さ。実際、四十代になったばかりの頃だと思う。政治家というと年寄りのイメージがあったなか、その若々しい顔はとても新鮮だった。
・・・老けましたね。
無論それが悪いことだなんて微塵も思ってはいない。ただ、私自身もその分しっかりと歳を取っているわけで、はぁとため息をつきたくなってしまうのである。