くるり東京公演

見てきた。
すっげえ楽しかった。こんなにも「楽しい」という感情が全面に出てきたライブは初めて。
場所は中野サンプラザ。9列目なので非常に良く見える。
ライブは当然アルバム同様ハイリゲンシュタッド〜ブレーメンで始まる。今回はこれ以外ありえないでしょう。ただアルバムに沿っていたのはここまでで前半はワンゲルなどの代表曲をまじえアッパーな曲を中心に展開。アナーキー・イン・ザ・ムジークに島倉千代子の「人生いろいろ」を織り交ぜるといった荒業はすごかった。しかも「人生いろいろ」サビまでいかずにやめるし。15分の休憩を挟み渋めの後半へ。「World Is Mine」からの唯一のチョイスである砂の星の新アレンジが特に素晴らしかった。新作に入っていてもあまり違和感なし。
選曲は当たり前なのだが新作の「ワルツを踊れ」が中心。ただ過去作の比重がかつてなく小さかった気がした。1stからは定番の「東京」、2ndからは何と0。「街」や「青い空」などは今作のトーンとはちょっとずれる気もするから納得ではあるのだが。3rdはこれまた定番のワンゲルとばらの花。4thは上記のとおり一曲。アンテナからはR&R、NikkiからはBaby I Love YouとWorkshopの2曲。必要最小限な感じ。
MCは基本的に電車の話。沿線ということで中央線の話題が多かった。京急の話をし始めたから「赤い電車」でもやるのかなと思っていたらそのまま再び中央線の話に戻る。ちなみに私も新しい車両より完全オレンジの旧車両の方が良いと思う。
編成は7人という大所帯。コーラス+小楽器担当のサスペンダーズの3人が非常に良いお仕事をする。アナーキー〜でのへヴィメタ風ボーカルやスキャットはおみごと。軽快な動きは見ていて楽しかった。この会場のでなくていいので映像化してくれないだろうか。