誰かが嘘をついていた?

asahi.comNHK問題の記事読んでいて思い出したのだが、私の高校時代にもしかしたら捏造か?っていう新聞の記事があった。
私の高校時代の同級生に関することなのだが。仮にA君としておこう。高校一年の時のクラスメートで野球部に所属していた。同じクラスではあったが私は特に親しいわけではなかった。まあ私にとってはクラスの8割以上が別に親しくないという範疇に入っていたのだが。ちなみに残り1割が気に入らない相手。そして残りの1割が友人という感じか。
ただ彼の顔を思い出そうとすると、必ず笑顔の彼を思い出すので印象は悪くなかったはずである。
季節は初夏だったろうか、夜部活から家へと帰る途中彼は交通事故で亡くなった。彼をはねた車はそのまま走り去ったということである。ひき逃げである。
野球部と同じクラスの人間は皆通夜に参加した。その数日後だっただろうか、担任が朝の会でこう言った「A君をはねた犯人は彼の通夜に参列した後で自首したそうだ」と。
2年後。私の母校は全くスポーツに力を入れていないため、野球部も毎年甲子園の地方予選で1回戦突破がせいぜいといったところだった。その年もそうだったように記憶している。ただ例年と違ったのは、ある新聞の地方版に1回戦を突破した我が高の記事が載ったことである。
記事の内容はA君に関することだった。一年の時になくなった同級生のために甲子園を目指す野球部という有る意味パターンな内容であった。その試合で決勝打を打った選手のコメントの後、その記事は最後にこう結ばれていた「A君をはねた犯人はまだ捕まっていない」。
???
あれ?
当然私と同じ疑問を持った人間は他にもいて学校でちょっとした話題になった。「捕まったって聞いたけど・・・」と。
考えられるパターンとしては
1.生徒のショックを少しでも和らげるために先生が嘘をついていた(新聞が正しい)
2.本当は捕まっているのだが、そのほうが話しとして面白いからという判断を新聞が下した(捏造)
3.本当は捕まっているのだが、取材の過程でそのことが把握できなかったOR間違った情報をどこかでつかまされた(新聞/第三者の勘違い)
くらいだろうか。
1のケースは無いとはいえないが、A君の家族と親しい生徒だっていただろうから親御さんが納得済みでないかぎりそんなことは言わないだろう。
2はそれこそご家族のことを考えると、そんなリスキーなことを新聞が(地方版とはいえ)するとは思えない。
3だって、最初に遺族の取材するだろうし、その時話にでてくるよなあ・・・。インタビュー受けた選手が捕まったこと知らずに勘違いしたまま話をした可能性はあるのか。
結局本当のところどうなのかっていうのは今でもわからない。
どこの新聞だったかももうわからないし。家で見たのならその新聞の特定はできるのだが、俺が家で見たのか、それとも学校で見たのか憶えてないんだよな。クラスに新聞持ってきてる奴いたし、先生が自分の学校が載ってるからってコピーして配った可能性もあるし。
あらためて思い出してもいまいちすっきりしない。