叔父の見舞い

母親が茨城から東京の実家へと脳溢血で倒れた叔父を見舞いに行くというから合流した。当初は私も一旦茨城に帰って一緒にいこうかと思っていたのだが台風とかあったので見合わせた(TXに乗りたかっただけだし・・・)。
問題は叔父が倒れたのは昨年末で、しかも俺がそれを知らされたのはつい最近ということ。
いっつもそうなんだよな。祖母がやはり脳溢血で倒れたときも、母親がこれまた脳溢血で倒れたときも、父親が内臓系の疾患で倒れたときも俺に連絡を誰もくれない。いずれも俺が別の用件で連絡したときに教えられた。その中には言い訳に一理ある場合もあったのだが、今回の母親の言い訳は酷かった。
俺:なんで教えてくれなかったの
母:ほら、私こんなだし(倒れた後手足が少々不自由)、冬場に遠出も出来ないじゃない。だからよ。
俺:それはあんたがすぐに叔父さんを見舞いにいけない理由でしょ。それは仕方ないと思うよ。でもそれと俺に連絡しないことになんの関係があんの?そもそも俺は都内に住んでんだから代わりに見舞にいけただろう。
母:言われてみればそれもそうねえ。
この後すべてをごまかそうとする大笑に押し切られた。大方忘れてたんだろうなあ。
高齢だった祖母はともかく、母と叔父が倒れたのは少なからず自分の健康への過信があったように思える(実際二人とも驚異的な速さでリハビリを完了させているので体が丈夫なのは確かなんだが)。
私の母は「食欲がある」=「健康」という解り易い信念を持っているせいか、医者から血圧が高いといわれて薬をもらっても、「私の血圧が高いわけがない」という意味のわからない自信のもと、完全無視。そのうえ、温い風呂で寝るのが大好きというとんでもない悪癖をもっていた。案の定風呂で寝ているときに血管が切れた。退院後、父から「医者がなんの理由もなく薬だすわけないだろう、少しは人の言う事を聞け」と怒鳴られていたが、その時ばかりは母を庇う気にはなれなかった。
叔父も去年初めて健康診断で血圧が高いと言われたらしい。ただ、自分の母と妹がともに血圧が原因で倒れているので流石に慎重になり、薬を飲み、定期的に血圧を測ってはいたらしい(ちなみにこの3人倒れた日付が非常に近い。母と叔父は2日違い、母と祖母は一週間違い)。ただ、叔父の場合趣味が問題だった。マラソンが大好きなのだ。見るだけじゃなく、実際に走るのも、である。倒れる一週間前には海外にまでフルマラソンをしに行ってきたらしい。そして帰国後暇をみてはトレーニング。そのトレーニング中に調子を崩して病院に運ばれたとのこと。生前祖母は「わざわざ自分で自分を苦しめてなにが楽しいのかしら。馬鹿みたい」などとこぼしていたらしいが、こういう事態になるのを心配していたんだろうなと今になってみると思う。
とりあえず肉体的にはかなり回復しており、ランニングは流石に無理でも散歩できるまでにはなっているようなので一安心というところか。