初詣に七福神(の一部)

新年が明けたので初詣に行くことにする。目当ては正月期間しか開帳されない小石川七福神の弁財天×2。小石川七福神には弁財天が二つあるんです。徳雲寺と極楽水に。
まずは茗荷谷駅を降りて徳雲寺に向かう。ここの弁財天を見るために今年の正月は実家に帰らずこっちに残ったのだ(無論家にはそんな理由は言ってないが)。ここの弁天様は非常に珍しい。通常弁天様は楽器を持った女神の姿で描かれる(別名吉祥天)。技芸天であるため、手が沢山ある姿で描かれることも。また、水に関係する神でもあるので蛇の姿(嫉妬深いという俗信に関係があるかもしれないが)をしているときもある。ここの弁天様は蛇身。とぐろを巻いている。でも珍しいのはそこだけではない。何が珍しいって顔が男性神なのである。蛇身で男顔の弁天様。写真取りたかったが、撮影はお控えくださいの札があったので泣く泣くあきらめる。
その後大通りを進み、極落水へ。こちらはマンションに囲まれた場所のほこら。以前来た時はほこらはしまっていたが、今日は開いていた。ちょっとのぞくと、こちらの弁天様も蛇神。白蛇がとぐろを巻いていた。小石川七福神には弁天様が二つあるのに、どっちも女神の姿ではないのだな。
極楽水を出てからはちょっと坂を下ったところにある宗慶寺に。こちらは寿老人がおわす。以前来た時は脇のほうにあった寿老人の像が今日はフロントに。まあ、正月の主役だからな。ふと賽銭箱をみると万冊が挟まっていた。長寿をつかさどる神様の賽銭箱に大枚が入っているのが生々しい。
坂を降り切ったら後楽園方向に向きを変え、こんにゃく閻魔に向かう。同居人は毎年ここで毘沙門天のお守りを購入する。別に勝負事にうちこんでいるわけでもないのだが。ここはメジャーどころで駅に近いためか人が結構いた。
ここで帰ろうかとも思ったのだが、東京ドームも近いことだし折角なので福禄寿を詣でることにする。東京ドーム内にあるんですわ、福禄寿。ジャニーズのコンサートやヒーローショーには眼もくれず一路福禄寿のあるドームの外れを目指す我ら二人組み。別に余人の理解を求めているわけでもないし、自分らが楽しければそれで良いので問題はない。
しかし良く考えてみれば、仏像が縁で知り合ったわけでもないし、付き合う前にそんな話一切したことないのに、寺や神社が共通の趣味だったことが後で解ったってのも凄いといえば凄いよなあ。