「細川家の至宝」展

国立博物館の細川家の至宝に見たいものがあったので、行ってきた。
平日、午後会社を休む。
当初は金曜夕方の延長時間内にじっくり見ようと思っていた。
ただ、その場合帰る時間帯の電車が混む…。
一方で、この展示はそう大混雑という訳ではなさそう。
ということで、3時ごろという非常に中途半端な時間に見に行く。
人の出入りは普通。がらがらではないけど、見るのに不便はない。
ただ、細川ガラシャ宮本武蔵(晩年は熊本藩にいたのでその関連で)に関する展示は人だかりができていた。
お玉さんの知名度は抜群だからな。下手すりゃ歴代のどの当主よりも知名度あるぞ。
展示は大きく分けて、2部にわかれる。
細川家ゆかりの品と、細川家が収集した芸術品関連(刀剣がこっちにあったのは意外だった)。
個人的には具足や手紙類、幽斎の古今伝授関係の資料など前者のほうがひかれるものが多かったが、後者にも白隠、大観からマティスや仏像など面白いものが結構あった。
なかでも久米民十郎の「支那の踊り」が非常によかった。パリでヘミングウェイやパウンドらとも交流のあった画家らしいが、こんな絵を描く日本人がいたのかと、芸術に馴染みの薄い身には感動だった。
ちなみに私が見たかったのは刀剣。通称歌仙。36歌仙にちなんで名付けられたという、それだけ聞けば非常に雅な品。
ただ、何で36歌仙にちなんだのかというと…家臣を36人ほどこの刀で手打ちにしたから。
流石、忠興公である。
それ以上に関心したのが、この由来を展示物の説明としてしっかり載せている点。
肝心の刀はそんな血なまぐさい逸話があるとは思えないくらい細身で奇麗。
となりに展示してある歌仙拵も見事でした。
帰り際に立ち寄った売店で「へうげもの」が一揃い売っていた。そういやモーニングでモリヒロさんと対談してたっけ。