「都筑道夫 ポケミス全解説」

都筑氏が早川で編集者をやっていた時期のポケミスの解説、及びEQMMの匿名コラムを収録したもの。
装丁がまんまポケミスなのは御愛嬌。
載っている作品自体はほとんど未読だが結構楽しく読めた。
同出版社から出ている都筑氏自身による半生記「推理作家が出来るまで」と合わせて読むことをお勧めする。
「推理作家〜」のほうで語られているエピソードのまさにそのものが掲載されていたりするからだ。
編集者だった当時の氏の状況なども良くわかるし、当時の日本における海外ミステリ(あとSFも)の状況なども一緒にわかる。資料としても読み物としても貴重な一品。