知覚の扉

棚の奥のほうからハクスリーの「知覚の扉」が出て来たので久方ぶりに読んでみる。ドアーズがそのバンド名を取った本として有名。
50ページくらい読んでギブ。
自分の状態を録音器具などを使って記録しておくその姿勢は感心するが、そういうタイプの人だから知覚の解放みたいなことに興味を持ったんだろうなと妙に納得。
ハクスリー自身に対する興味はわくのだが、それだけで100ページも読むのは私にはしんどい。
解説では意識のコントロールという点にフォーカスを置いて終わらせるという点には感心したが、リアリーを経由してサイケデリックムーブメントまでハクスリーの影響が続いていることに触れながら、その負の面に一切触れないというのはいかがなものかと(リアリーは知らんがその周囲の人間が皆崇高な目的だけでドラックに接していたとはどうも思えないのだが)。あと最新版訳者あとがきはいらなかったんじゃ・・・。解ったような解らないような短い文章は本文だけで充分。もっともその本文をも私は投げ出したのだが。