ボルヘス「続審問」より「城壁と書物」

ボルヘスが秦の始皇帝を語ったエッセイ。タイトルの城壁は万里の長城のこと。また、書物とは始皇帝が行った焚書を表している。
この中に次のような記述がある。

あの伝説の「こうてい」(黄帝)-書記法と羅針盤を発明し、『礼記』によれば、書物にその真の名を与えた皇帝-に同化しようとして、自らを「こうてい」(皇帝)とよんだのかもしれない。

日本語としておかしな所は無い。黄帝も皇帝も読みは同じだ。ということでスルーしそうになったのだが、これは中国の話である。あちらでも「黄」と「皇」の読みは同じなのだろうか?
ということでググってみた。始皇帝自体はwikipediaに発音が載っていたので後は、「黄」の字だがこれも難なく見つかった。
どうやらどちらも同じような読みらしい(Huangでいいのかな?)。というか、音読みが同じ漢字通しは中国語でも同じ発音になるのだろうか?
まあ、音読みは日本に伝えられたタイミングなどによって何パターンかあるらしいので一概には言えないのだろうけど。